過敏性腸症候群の改善には食事内容を見直すことが大事です。

過敏性腸症候群で悩む人の中には、食べるものにすごく気を使っている人もいればそうでない人もいます。どちらがいいかといえばもちろん、腸にいいものを食べたほうがいいに決まってますよね。

ただ、「腸にいい食べ物」を食べたからといって慢性的な下痢が治ることはありません。どうすれば下痢が治るのか、簡単な食生活改善法を教えます!

 

 

 

 

腸にいい食べ物を食べるだけではダメ

過敏性腸症候群は腸の症状なので、腸に直接触れる食べ物の影響は大きいはず。しょっちゅう下痢や便秘、ガスに悩まされる人は特に食べるものに気を使わなければいけません。

「いいものを食べなきゃ!」と思い立って、腸によさそうなイメージのあるヨーグルトや納豆、乳酸菌サプリメントを摂取する人もいるでしょう。

でもそれだけでは、実は過敏性腸症候群はほとんど改善しないことのほうが多いんです。

なぜかというと、いくらいい食べ物を食べても、「悪い食べ物」をやめなければ効果はまったくと言っていいほどないんです。

なので、過敏性腸症候群を本気で改善させたければ、まず「悪い食べ物」を徹底的に食べないようにすることです。

 

悪い食べ物って?

「悪い食べ物」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?揚げ物、脂っこい肉、ジャンクフード、スナック菓子…こういったものがすぐに浮かんでくると思います。

もちろんそれらの食べ物も、できればあまり摂らないほうがいいでしょう。しかし過敏性腸症候群の改善はそれだけではできません。

過敏性腸症候群の改善に欠かせないのは、自分の腸に合わない「原材料」を見極めることなんです

原材料とは、パンだったら小麦、ハンバーグだったら肉、というように。もちろんそれだけではなくたくさんの原材料からできているんですけど。

厄介なことに、腸に合わない原材料は一人ひとり違うようです。なので、ひとくくりに「この食べ物が悪い!」とは言えないんです。

 

どういった原材料に気をつけるべきか?

生まれ持った体質で、特定のものを食べると腸だけでなく体のあちこちの調子が悪くなることがあります。これを「不耐症(ふたいしょう・ふたいせい)」といいます。

専門家ではないので詳しくは書けませんが、特定の物質の消化がうまくできず、体の調子を崩してしまうようです。よく知られているものに「乳糖不耐性」や「グルテン不耐性」などがあります。

あまり有名でないものだと、「アルコール」「コーヒー」や「油」なども注意すべき原材料です。それぞれ簡潔に説明します。

 

乳糖不耐性とは?

乳糖(にゅうとう)とは哺乳類の乳に含まれる物質のことです。ラクトースともいいます。

乳糖不耐性とは乳糖を分解する酵素であるラクターゼが少ないことで起こります。乳糖を分解できないことで、下痢や腹痛を引き起こします。

牛乳に含まれるため、乳糖不耐性の疑いのある人は原材料表記で「生乳」「脱脂乳」「乳製品」と記載があったら注意しましょう。

ただし原材料にあったとしても、製造方法によって最終的な製品の中に含まれる乳糖の量は変わるようです。

バターや生クリーム、チーズにはほとんど乳糖は含まれないらしいのですが、牛乳を使ったアイスクリームは多く含んでいるそう。ヨーグルトは乳糖を含みますが、軽度の乳糖不耐性の人なら症状が出ないこともあるんだとか。

牛乳を飲んだあとに下痢や腹部膨満感があった場合、乳糖不耐性の可能性が高いです。牛乳だけでなく、原材料表記に「生乳」「脱脂乳」などが記載された食べ物を徹底的にやめることで、腸の症状が劇的に良くなるかもしれませんよ。

 

グルテン不耐性とは?

グルテンとは小麦に含まれる物質です。このグルテンを分解する酵素が少ないことで、小麦を食べたあとに下痢や頭痛・倦怠感・じんましんなど様々な症状が出てきます。

近年「グルテンフリー」という言葉がよく聞かれますよね。小麦製品をやめることで、体の調子が良くなる人は多いようです。

実は私はこのグルテン不耐性で、グルテンフリーの食生活に変えてからほとんどといっていいほど下痢をしなくなりました。私の過敏性腸症候群は小麦製品が原因だったんです。

小麦は安価な原材料なので、小麦を含む食べ物は本当に多いです。パンやケーキも、ほぼ小麦からできています。クッキーや焼き菓子だって小麦ですし、カレールウやシチュールウ、グラタンのホワイトソースや固形スープの素、さらには調味料だって小麦が含まれているものがあります。

ほとんどの人は、意識しなければ毎日小麦製品を食べているはずです。なので、グルテン不耐性は気づきにくいのです。

ずっと小麦製品を食べないというのは難しいかも…という人は、試しに1週間、できれば2週間、小麦を食事から排除してみてください。

まったく体調が変わらない人もいれば、劇的に良くなる人もいます。良くなった場合、グルテン不耐性なのはほぼ間違いないです。

 

アルコールやコーヒーも注意が必要

お酒やコーヒーを飲んだあとに下痢をする体質の人もいます。アルコールは消化不良を引き起こしやすいですし、コーヒーはカフェインを含み胃腸にとっては刺激物です。

こちらはグルテン不耐性と違って、下痢の原因の特定がしやすいかもしれません。

ちなみに私はアルコールは平気ですが、コーヒーを飲んだあとは大抵下痢をします。なので、どうしてもコーヒーが飲みたいときはノンカフェインのものにしています。私の場合、ノンカフェインのコーヒーなら下痢しないんですよね。

 

油や、脂っこいものにも気をつけましょう

油や脂っこいものが引き金となって下痢をする場合もあります。

これもかなり個人差があるようなのです。自分が下痢をした場合、何を食べてそうなったのかをしっかり見極めることが肝心です。

たびたび私の話なのですが、私は脂っこい肉をいくら食べても平気ですが、古くなった油で揚げた揚げ物を食べると下痢をします。

ですが夫の場合、古くなった油で揚げた揚げ物は平気でも、豚バラやチャーシューなどには弱く下痢をしてしまいます。

このように、まったく同じものを食べる夫婦でも下痢の原因は異なります。自分で自分の食べたものをしっかり覚えておきましょう。

 

最後に

過敏性腸症候群の人がここに挙げた食べ物が原因で下痢をしている、というパターンは非常に多いです。しかも自分では気づいていないということもあるようです。

私は小麦を食べると下痢をするのですが、実はそれがわかったのは30歳のときでした。それまではずっと、下痢の原因はストレスだと思っていました。

確かにストレスのかかっていた時期は特に下痢はひどくなっていましたが、ストレスの少ないときでもしょっちゅう下痢していました。

試しに小麦をやめてみたところ、下痢がピタッと治まったので自分でも驚きでした。こんなに簡単なことで、毎日悩まされた下痢・おならが治るなんて。

下痢の原因となる原材料は人それぞれです。

大事なのは自分にとっての「悪い食べ物」を見つけ、それを極力食べないようにする。それだけで、過敏性腸症候群が一気に改善するんです。

根気のいることかもしれませんが、効果は絶大。

大切な自分の体のために、まずは原材料表記をよく確認することから始めましょう!